2014年のゲームを振り返る: 即興作成大会 その1

投稿者:Material 204926 1 mini 井戸乃博士 投稿日:2015/04/04 22:10 【レビュー】

皆様こんばんは。
井戸の博士の助手ラヴィアンです。
いつもこのコーナーで2014年のゲームをレビューしておりますが、
今回は「即興作成大会」について、振り返ってみたいと思います。


即興作成大会か・・・
最近、第14回が開催されておったなあ。
14回も続いておるのか・・・時の経つのは・・・
いや、それよりもこれってどんな大会だっけ?
ラヴィ君、説明してくれんか。


承知いたしました。
まずは基本ルールから説明いたしますね。



《即興作成大会って?》

即興作成大会は、
池ちゃんさんというRmakeユーザーの方が発案された作品募集の企画です。
大会のルールはこんな感じです。


1.まず、大会が開催される日程が事前に告知されます。
  大会の性質上、たいてい土日か祝日に開催されます。

2.当日の午前9時に作品のテーマがブログで発表されます。
  参加者はテーマに従った素材かゲームを作って公開します。
  制限時間は、同じ日の午後9時までの12時間です。

3.午後9時で一度、応募が締め切られます。
  以降に公表された作品は「時間切れ」として扱われます。

投稿する作品の種類に制限はありません。
ゲームを投稿してもいいですし、
アニメ画像、一枚絵、音楽、効果音など、どんな素材でも構いません。
テーマに従っていてRmakeの利用規約に違反しないものであれば、
自由に参加することができます。

(参考)Rmake利用規約

最初に即興作成大会が開催されたのは2013年11月ですが、
本格的に開催されるようになったのは2014年からでした。
博士のおっしゃったように、
2015年4月4日現在までに14回の大会が開催されています。
今までの大会のことをまとめてみましょう。


回数開催日テーマ参加作品リンク
第1回2013年11月4日まじたい参加作品
第2回2014年1月12日こたつ参加作品
第3回2014年3月21日たんぽぽ参加作品
第4回2014年5月4日参加作品
第5回2014年5月5日トビウオ参加作品
第6回2014年6月28日参加作品
第7回2014年7月21日参加作品
第8回2014年9月23日参加作品
第9回2014年10月18日参加作品
第10回2014年11月1日紅葉参加作品
第11回2014年12月23日参加作品
第12回2015年1月24日参加作品
第13回2015年2月11日チョコ参加作品
第14回2015年3月21日お花見参加作品

なお、2015年の開催日程はこちらをご参照ください。

参加人数は回に応じてばらばらだが、
第3回(たんぽぽ)や第8回(月)のときは、
かなり盛り上がっているように見えるね。
時期的な関係だろうか・・・


そうですね。連休中や夏休み、冬休みの頃は、
皆様も参加しやすいのではないでしょうか。
あとはテーマも関係していると思います。
作りやすいテーマのときは、
参加される方も多いような気がいたしますので・・・



《即興作成大会のゲーム》

ところで、博士は
即興作成大会についてどう思われますか?
あまり参加されていないようですが・・・


ああ、そういえばそうだな・・・
できれば参加したいのだが、
いくつか理由があって、つい敬遠してしまうんだよな・・・
例えば制限時間の問題があるんだが・・・


午前9時から午後9時の12時間という設定ですね。
これに何か問題でも?


そうなのだよ。
土日祝日は午後起床が基本のわしとしては、
午前9時からという時間帯は非常にきつい!
起きた時点でもう3、4時間くらいのハンデを背負ってしまう・・・
これだけでもう、やる気が・・・


・・・言い訳にすらなっていませんよ・・・
それは博士の生活態度の問題であって、
即興作成大会の問題ではありません。
何を考えているんですか、まったく・・・


い、いや・・・それはそうかもしれんが、
他にも理由はあるんだぞ!
ゲーム制作にじっくり時間をかけるわしとしては、
限られた時間内にゲームを作るのは、
どうもハードルが高くて・・・


確かに、博士みたいに一から素材を作っていると、
とうてい間に合いませんね・・・
でも、そのあたりは慣れではありませんか?


うむ・・・
あらかじめ素材を用意しておくなど、
効率よくゲームを作れるように準備が必要だな。
あと短時間でネタを思いつく発想力も大事だが、
これがなかなか・・・


でしたら博士、せっかくですから、
即興作成大会の参加作品の中から、
完成度の高い作品を選んでレビューしてみましょう。
博士も、それを見て参考にされてはいかがですか?


おお、それはいい。
即興だからと言って決してあなどることはできん。
普通の作品にも劣らない良作が、
けっこうあるんだよな・・・
ぜひとも参考にさせていただこう。


それでは、今回のレビューに参りましょう♪
は~げんさんの2DRPG「猫が嫌いな理由」を紹介させていただきます。
第4回即興作成大会の参加作品です。





《作品の概要》


フォーマットは見慣れたRmakeの2DRPGです。
ご覧のとおり素材は、
First Seed MaterialのREFMAP素材が使われています。


REFMAP素材は、
こういうときにありがたいよね。
手軽に良質の素材を利用できる・・・
Rmakeの利点を最大限に活用せねばな。



は~げんさんは、
ゲームの作り方に関する基本的な知識が身に付いている方ですね。
マップの配置もしっかり作られていますし、
猫が後からついて来る演出があったりと工夫が見られます。


「猫は自分がかわいいということがわかっている」
ということが、うまく表現されている演出だな。
スクリプトを演出に活用できるとは、
かなりの使い手じゃないか!



は~げんさんの作品の魅力は、
何と言ってもキャラクターにあります。
設定や性格が丁寧に作られていて、
コミカルな遣り取りでプレイヤーを楽しませてくれます♪


会話の表現がなかなかうまいんだよね、この人は。
笑える会話もあるけど、
微妙な感情の表現もよくできていると思うね。



ストーリーも短いながらも、
きれいにまとまっていて良いお話です。
全体として、手軽にプレイすることができて、
しかも内容の濃い作品に仕上がっています。


特に物語を作るという点で、
非常に実力を感じさせる作品だなあ。
12時間という短い期間の中で、
これだけコンパクトにしっかりした話が作れるというのは、
優れた能力だと思いますよ。


は~げんさんは、他にも
短編の作品をたくさん作っていらっしゃいますからね。
それぞれ手軽に楽しく読める作品になっていますから、
ぜひ遊んでいただきたいですね♪




レビューは以上ですが、
勉強になることはありましたか、博士?


いや、この人はかなり才能があるんじゃないかな?
短い物語を作る構成力や文章力があるのだろう。
わしにはそんな能力ないんですけど・・・


そうかもしれませんが、
そこまで弱気にならなくても・・・
では、もう少し他の作品も見てみましょうか・・・
次回に続きます♪

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コメント一覧

       256 mini 池ちゃん(翡翠ヶ池)(投稿日:2015/04/06 14:11, 履歴)
まとめて頂きありがとうございます。
すごく分かりやすいです。
この企画始めてから1年以上経ってるんですね、実感ないです。
1年分のデータをこれから上手く使っていきたいです。
葵さんの言うとおり、別のイベント企画時の参考にしてもらえれば幸いです。

一から素材を作ってゲームを作る方がいるというのは想定外。
そうなると1日じゃ足りないですよね・・・。

は~げんさんの作品は、どれもしっかりと作られていますね。
僕も、構成力、文章力が長けている方だと思います。
Material 204926 1 mini 井戸乃博士(投稿日:2015/04/06 20:28, 履歴)
そうか、もう1年以上経っているのか・・・
あらためて時の経つのは・・・


そのセリフは何度も聞きましたよ。
それより、一から素材を作るのは博士が異常なだけですから、
あまり気になさらなくても大丈夫だと思いますよ。
即興作成大会の場合、ほとんどの方が
既存の素材でゲームを作られると思いますので・・・


振り返ってみると、
即興作成大会には単に作品の優劣を競うだけでなく、
いろいろとメリットがあるということに気付きましたぞ。
次回以降のレビューで、
そのへんに触れてみることにしましょう・・・
    mini は~げん(投稿日:2015/04/05 13:45, 履歴)
レビューありがとうございます!!

この作品は前作と全然違う方向性で作り出した作品なんですよね。話も簡単に、そして明るめにしました。
しかし、井戸の博士さんの作品も見てみたいです。私が作ったこの作品も制作時間は4時間ちょいで作ってますよ。井戸の博士さんほどの人ならきっと作ることができますよ。
しかし最近はうまくシナリオが作れないんですよね・・・・・というか私に才能なんてありませんよ!才能は私が欲しいくらいです!

でわ、改めましてレビューありがとうございました。井戸の博士さんの即興制作大会の出場を楽しみにしています
Material 204926 1 mini 井戸乃博士(投稿日:2015/04/06 20:20, 履歴)
ご謙遜なさる必要はありませんぞ。
今回紹介させてもらった作品は、
最初にプレイしたときも後で改めてプレイしたときも、
おもしろいと思いましたのでね。
何らかの能力はあると思いますな・・・

ところで、最近ゲーム制作のことで悩んでおられるご様子。
まとまった作品を作っていると、
途中でモチベーションが下がるのはよくあることです。
作品にこだわりがあるからこそ、
妥協したくないという思いが表れてハードルが上がるのでしょう。
そういうときは、一度ひと休みして・・・
ん?なぜだろう、背後に殺気が・・・


博士も最近ゲーム制作が進んでいないので、
は~げんさんのお気持ちはよく分かるのではありませんか?
完成の見通しが立たなそうでしたら、
またβ版として公開してみるのもいいかもしれませんよ。
きっと埋もれるには惜しい作品だと思いますので・・・


そ、そういえば、
わしもゲームを作っている途中なのだった・・・
実を言うとわしも最近進んでなくて、
なぜか新たにマップチップを作ってみたりして、
気を紛らわせているのですがね・・・
ゲーム作りって難しいね!


博士は言い訳をしていないで、
ちゃんとゲームを作ってください。
それから即興作成大会にも参加してください。
は~げんさんもああおっしゃっているんですから・・・


ぜ、善処します・・・
Cdv30200 aoi icon mini aoihikawa(投稿日:2015/04/05 11:10, 履歴)
こうして、纏めてみると、
本当に色々なお題があったのですね

回毎に参加作品が
非常にばらけている点は
別のイベント企画時にも
参考になるかもしれないですね


Material 204926 1 mini 井戸乃博士(投稿日:2015/04/06 20:03, 履歴)
自由度の高い企画の性質上、
みなさん思い思いに参加されていますから、
ばらけているのはそのせいかもしれませんね。
結局はユーザーの方のやる気と、
開催時期が一致したときに
参加人数が多くなるのかもしれませんが・・・